2012年5月28日 (月)

需給面の考察:信用コストの推計

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5月25日の日経HPに、電気株に低迷脱却の兆し見えず、として、
下記のような記事が掲載されていました(以下、抜粋)。

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主力電機株の一角が下げ止まらない。25日の東京株式市場で
ソニーは後場に一段安となり、前日比60円(5%)安の1045円と、
21日以来の年初来安値を更新した。

パナソニック、シャープも安値に迫り、業種別東証株価指数
電気機器は2009年3月以来約3年2カ月ぶりの低水準に沈んだ。
テレビ事業の採算悪化で2012年3月期は3社とも巨額の赤字を
計上したが、13年3月期は一定の立ち直りを見込む。
にもかかわらず、足元の売り圧力はむしろ強まる場面も目立つ。

市場では「大口の売りが出たようだ」との見方が多い。

マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは、
「個別銘柄に絞ったうえで値ごろ感を無視した一方的
売りなので、これまで保有していた海外の機関投資家が
手じまいの換金売りを出しているのではないか」と指摘する。

信用取引の取り組みも悪化が鮮明だ。
18日申し込み時点でソニーの信用買い残を売り残で除した
信用倍率は6.30倍に達し、買い残は1326万株と今年最高の水準に
達している。

ソニーの株価は心理的節目となる1000円が迫る。
業績回復の明確な道筋を示すことができなければ、
「長年保ってきた1万円を割り込むとともに、8000円台まで
下げ足を速めている任天堂(7974)のような先例もある」。
節目を割り込むと売りがさらに出やすくなるという見立てだ。
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・大口の換金売り
・値頃感を無視した売り
・節目を割り込んだ時の下げ足を早める動き

のようです。

この動き、一企業ということではなく、日本全体に当てはまる
状況ではないかと思い、トピックとして取り上げてみました。

しかし、IBMが復活出来て、ソニーが復活出来ない訳は
ないでしょう。

ここまでメディア、学者、アナリストに叩かれ、
もう経営者から末端社員に至るまで、顔はゆでダコ状態
のはず(笑)。
 

あとは「モルモット・スピリット」の復活を待つのみ。
(ビールかウイスキーみたい・・・笑)

1980年以来の株価のソニー。
1983年以来の日経平均株価。

客観的に考えて、これはどうみてもおかしい。
どうみてもおかしいものは、いずれあるべき水準に戻る。

これがいつの時代でも繰り返された、市場の動きです。

ただし、
「よし、ここが大底。勝負だ、ドン!」とやると、
「ドン!」と沈没することは必定!(笑)

落下点をやや遠目に設定して、投機筋さんが売って来てくれた
ところを「ありがとうございました!」と、少しずついただく。

そんな感じが良いのではないかと思います。

何せ、2・3月のどんちゃん騒ぎ、そしてその後の下落に、
「チャンス!」とばかりに買い向かった個人投資家の
信用買い残高が大変重たくのしかかっています。

そこで本日は、上記ソニー等に重くのしかかった信用買い残と、
その買いコストの推定をし、今後どのようなスタンスで
望んだら良いかを考えてみたいと思います。

添付資料をご覧下さい。

「20120528_credit_trading_cost.xls」をダウンロード

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2012年5月27日 (日)

長期投資が報われるためには

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今から16年前の1996年、橋本内閣下で金融ビッグバンが
宣言され、「貯蓄から投資へ」が推進されました。

1996年末の家計金融資産は約1,260兆円、
これが昨年末には約1,480兆円と、全体のパイは増加しましたが、
内訳を見てみますと、現預金割合が52.2%から56.5%と
4.3%増加、株式・投資信託などのリスク資産割合は10.4%から
8.4%と、2.0%減少となっています。

宣言とは逆に、投資家のスタンスは「投資から貯蓄へ」。
政府でなくてもこの状況、泣けてきます(泣笑)。

その最たる原因は、やはり「長期投資が報われていない」。
これに尽きるでしょう。

4月22日付記事「長期保有作戦は有効か?」でも書きましたが、
日本のバブル崩壊以降、1990年~2011年のいずれかの
期間のうち、10年間日経平均株価を保有し続けていたと
した場合の平均収益率はマイナス34%、資産の3分の1が
消滅するという状況では、やはり怖くて「投資へ」とはいかないでしょう。

http://matatabi-umai.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/22/index.html

長期に渡って資本市場(特に株式市場)が下落トレンドを
描いているのは、ファンダメンタルズ(特に経済成長)を
反映した結果であり、その本質がよくならなければ、
その他何をやっても、それ以上にも以下にもなりません。

一方で、投資から逃げて定期預金に置いているだけでは、
資産を倍にするのに2,300年もかかる今の状況。
(笑・・・1年定期0.03%で運用の場合)

今、私達個人投資家は、何とか自衛策を講ずるべきであり、
マイナスで悲観に暮れている場合ではないと思うのです。

では、長期投資家が報われていない状況を改善するには
どうしたら良いでしょうか?

実は1990年以降の下降トレンドも、ずっと下げてばかりと
いうことではなく、ITバブルやネットバブルなど、
大きく上昇カーブを描いた時期もあり、また1年間の
最安値~最高値を見ると、30%以上の上昇を
10回も記録しています。

そしてこのうち半数の5回は50%以上の上昇で、
実は利益獲得チャンスは2年に1回の割合で出現しているのです。

とするとやはり必要なのは、原則に立ち帰った行動、

 ①「安いときに買う」
 ②「高いときは買わない」
 ③「過熱したら売る」

これを実行すれば、決して長期投資が報われないと
いうことはなく、長期下落トレンドでもしっかり
資産成長できなるということが分かると思います。

下げ続ける相場も、上げ続ける相場もありません。
優良企業、優良ファンドを探して、安いときに買い、
しっかり資産形成して行きたいものですね。

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2012年5月25日 (金)

市場はあるべき水準に回帰する:現在の立ち位置確認

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5月13日付記事「乖離が目立ち始めた東京株式市場」で、
企業業績は好調なのに、ギリシャ、JPモルガン事件などで株価は
下げ、乖離が目立ち始めたことを書きました。

http://matatabi-umai.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/13/index.html

また、一時ほどではないですが、年初来安値銘柄、
依然として絶賛増加中です!(笑)

新聞の株式相場欄、遠目でざっと見て、黒地に白抜き
(年初来安値更新)だらけ、という日が目立ちます。
建設、化学、鉄鋼、機械、電気機器・・・、

殆どの業種が真っ黒。
黒くない方をピックアップした方が早い感じですね。

黒くないのは・・・
意外なことに、「メガバンク」と「証券」。

8604 野村HDの年初来安値は、1月  4日238円、25日終値261円
8306 三菱UFJの    〃    、1月16日325円、   〃  342円

これらがこのまま踏ん張って全体を引っ張っていくとなると、
日経平均株価も3月27日高値奪回を想定しておく必要が
あるかも・・・。

今、そんなことを言おうものなら完膚なきまでに
叩きのめされそうですが(笑)。

昨日は、テクニカル面からの「売られすぎ」をご紹介しましたが、
価格からみたファンダメンタル面でも、
 ・PER: 11.5倍(予想)
 ・PBR: 0.89倍(実績)
 ・配当利回り: 2.62%(予想)
   ※東証一部全銘柄、5月24日現在。日経新聞より

と、これも割安水準といえます。

特にPBR0.89倍は、家電3社の大赤字なども含めての
数字ですから、冷静に考えれば、ちょっとあり得ない水準です。

市場での価格形成では、どうしても
 「悲観・楽観」「強気・弱気」

が同居するため、本来あるべき姿から乖離して
 「売られすぎ」「安過ぎ」

状態が発生します。
しかし、このような「過ぎた」状態が、時とともに「あるべき水準」
に回帰するのも、市場の特徴と言えます。

したがって、「悲観・楽観」「強観・弱気」などを取り去って
客観的に市場を眺め、

 「売られ過ぎで安い状況であれば買う」

を実践することが、特に今は必要ではないかと思う訳です。

そのようなことを念頭に入れつつ、本日は、ここまでの推移、
そして現在の立ち位置を再確認してみたいと思います。

添付資料をご覧ください。

「20120525_return_to_normal.xls」をダウンロード  ※

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