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2011年3月29日 (火)

過去の大震災に学ぶ(凶事は連鎖する)

今後の市場動向を推測する場合に、過去に学ぶことは重要です。
しかしもう一方で重要なことは、過去と全く同じ動きはしないということがあります。

置かれている環境がそれぞれで異なっていますから、全く同じ動きはしないのがある意味で当然なのです。
例えば阪神淡路大震災時に地震発生時から8%下落したからといって、今回も同程度の下げで留まるとは考えない方が良いということです。
ただ、トレンドとしては参考になることが多いので、歴史を学ぶのは重要であることには変わりありません。

今回の関東東北大震災は、1995年1月17日の阪神淡路大震災、2007年7月16日の中越沖地震のときの動きに、何か学ぶところがあるかどうかを検証することがポイントとなります。
この2つの大地震で共通する特徴としては、地震発生から1ヶ月程度経過した後、別の相場に影響する重要イベントが発生していることです。

阪神淡路大震災の場合は、2月27日にベアリング証券ニック・リーソンによる日経平均先物不正取引が発覚(その後ベアリング破綻へと進展)、3月22日には地下鉄サリン事件発生、これらにより日経平均株価は地震発生から4月3日まで20.4%下落、その後1ヶ月間12.5%戻しますが再下落、7月3日まで地震発生から通算26.1%下落しました。

中越沖地震の場合は、8月10日にパリバ・ショック発生、地震発生から8月17日まで16.2%下落、9月10日の2番底から10月11日まで約1カ月間11.7%上昇しますが11月に山一証券倒産など金融危機発生、11月22日まで19.6%下落、最終的には2008年3月17日まで35.9%下落することになります。

上記2つの事例に共通しているのは、大地震発生後、全く別のイベントが発生して相場に悪影響を与えている点です。
ベアリング事件は地震により相場が下がりニック・リーソンの不正が発覚した点で関連はありますが、サリン事件、パリバ・ショック、山一倒産などは「凶事は連鎖する」といった状況です。

これらがいつ発生し、それにより相場がどの程度影響を受けるのかについては「過去と全く同じ動きはしない」点からあまり数字にこだわらない方が良いとは思いますが、概ね地震発生後1ヶ月で何らかの事件が発生し、ある程度下げたところで1ヶ月・10%程度戻すもののその先再度下落、というトレンドをイメージかと思います。

現在、原発、リビア情勢、欧州財政懸念という3つの重しが相場の頭を押さえていますが、もしかするとこれら以外のネガティブ・ショックを想定した方が良いかもしれません。
いずれにしても、しばらくは注意が必要です。

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